ウッドデザイン賞2021 受賞
第25回木材活用コンクール エンターテインメント賞 受賞
オンラインでの新たな設計のカタチをめざして
「NARA(New Artistry Rest Area)プロジェクト」として、2020年8月より開始。
オンラインサロン「社外取締役」(TECTURE MAG記事 https://mag.tecture.jp/business/20200429-3537/)に集まった学生を中心に始まった。
老朽化に伴い、建て替えになった企業(株式会社アーティストリー)と産学連携の形式で休憩所を設計し、建て替えを行う。
会ったことのない全国各地9名の学生でコロナ禍の中、完全オンラインの設計を実現。
オンラインでの産学連携の新たなスタンダードへの挑戦を試みた。

miroを用いてデザインプロセスを常に共有

デジタルを活用したインタラクティブな設計
三次曲面の休憩所を検討するにあたり、Rhino+grasshopperやfusion360を活用し設計を行う。
オンライン下の設計では常に3Dベースでスタディを繰り返した。grasshopperの活用することで、意見を共有しながらリアルタイムでモデルへと反映していくことを目的とした。

rhino-grasshopperによる形状検討の様子

最終案 300パーツを超える部材を積層

5軸CNC✕職人技術✕3D
5軸CNC技術を活用し木材の三次元曲面加工を施した休憩所は曲線美を生かした有機的な形状を実現。
3Dツールを活用したモデルデータを、長期に渡り木と向き合ってきた職人技術により木材の性質を読み解き加工、接着、仕上げの工程を施すことで5軸CNCの加工技術を最大限に生かした作品作りが可能となった。
「わ」を作り。「わ」を創る。
「わの休憩所」と名付けられたこの休憩所は、利用する方々や、製作に関わってくださった方々、応援していただいた方々等、たくさんの人たちと「わ」を繋いでいきたい。という想いが込められている。
オンラインで繋がった学生と企業がオンラインで設計し「わの休憩所」を作り、その試みがたくさんの人達との「輪」を繋いでいくきっかけとなることを望んでいる。
オンサイトでの実現へ向け、制作費用の資金調達を目標にしたクラウドファンディングを実施。(NARAプロジェクトクラファンページ)2021年3月17日終了。 151名に支援をいただき、目標金額を上回り(114%)達成することができた。

たくさんの方たちと一緒にものづくりをしていくことはコロナ禍という不利な状況下においても実現可能であると身を持って実感した。

ワークショップ時イメージパース

内観イメージパース

所在地:愛知県春日井市
用途:休憩所
クライアント:水戸勤夢
竣工:2021年
設計:NARAプロジェクトメンバー
担当:大西功起
施工:Artistry
撮影:toha,小山田駿志
工事種別:新築
構造:木造
延床面積:11.1㎡(ステージ)
設計期間 :2020.08-2020.12
施工期間 :2021.01-2021.03
使用材料:
チャネルオリジナル株式会社 屋久島地杉ウッドデッキ材 https://www.channel-o.co.jp/yakushimajisugi
野地木材工業株式会社 熊野杉 https://www.nozimoku.co.jp/noji_froling/
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